2025年2月16日、カターレ富山の2025シーズン、11年ぶりのJ2が開幕します。その直前に今シーズンのカターレ富山の陣容を考えていこうと思います。
36人という人数について
2024シーズン、J3を3位で終えたチームから安光将作を除くほぼすべての主力が残留し、オフに即戦力を加えた2025シーズンは、トップチーム登録36人の大所帯で、単純に割ると各ポジションに3人は選手がいることとなります。
ちなみにACLを戦う横浜Fマリノス、川崎フロンターレ、ヴィッセル神戸はそれぞれ32人(特別指定の2人を含む)、34人と31人。36人という数が多いことがわかります。
スタメン予想

今シーズンのスターティングメンバーはこのように予想しました。それぞれポジション別に見ていこうと思います。
FW
対象選手(背番号順):7佐々木陽次、9碓井聖生、10松田力、39古川真人、58武颯
このポジションで軸になるのは9碓井聖生。プロキャリア1年にして、カターレ富山史上最高のストライカーとも言われる彼を軸に選手選考は行われます。
小田切監督は、2FWに対してビルドアップ時に縦関係になり中盤と積極的に関わることを求めます。昨シーズン後半戦は碓井のセカンドポストから2列目が前を向いた状態でボールを扱い、もうひとりのFW(マテウス)が相手DFラインの裏に走るという形を狙っていました。今シーズンも前進の手段としてこの形を採用するのであれば、碓井は外せません。
相方となるのはベテランの10松田力でしょうか。中盤に関わりながらもフィニッシャーとして最後に顔を出せるスタイルは碓井の負担の軽減も期待できます。
MF
基本的に小田切監督はサイドアタッカーには逆足を求めます。
RSH対象選手:8松岡大智、22椎名伸志、28布施谷翔、32溝口駿
右は8松岡大智、左利きのサイドアタッカーです。右利きの28布施谷翔とのスタメンを争います。布施谷はよりフィジカルに優れた選手で、その走力で対面のSBを押し込めることができ、高さにも優れています。手堅く戦いたいアウェイの開幕戦ということを考えると、布施谷のスタメンも考えられます。
LSH対象選手:14浦十藏、18伊藤拓巳、25亀田歩夢、27吉平翼
左は27吉平翼のポジションです。このポジションでは唯一ゲームメイク、得点感覚に長けたタイプで、期待の25亀田歩夢も含めて他はアタッカータイプの選手が名を連ねます。
吉平にはこのポジションでチームを落ち着かせる(時間を作る)ことを求められています。
CH対象選手:6瀬良俊太、15ガブリエルエンリケ、16末木裕也、17井上直輝、24河井陽介、33髙橋馨希、34竹中元汰、48植田啓太
ここでは昨シーズンの基本ユニットの6瀬良俊太、16末木裕也でしょうか。小田切監督就任以降、末木はファイナルサードでシュートに顔を出す役割を求められるようになり、プレーの幅を広げています。
瀬良はボールハントと的確なつなぎでチームに貢献します。このポジションでは他の選手にはない特徴を持つ選手で、チームの軸として彼は欠かせません。
DF
RSB対象選手:20大山武蔵、23西矢慎平、88濱託巳
今では珍しくなった大外を駆け上がるモダンなタイプのSB、23西矢慎平がこのポジションで有力候補です、特に前に位置する選手が松岡の場合、右側の選択肢を与えることができる西矢の存在はチームにとって非常に大きいものとなります。
LSB対象選手:2吉田新、13深澤壯太
昨シーズン序盤安光を右に置いて、大迫を左に小田切監督は配置しました。本来小田切監督はSBには利き足サイドを望んでいると考えられます。そこで唯一の左利きDFの2吉田新の存在は無視できません。このポジションは昨シーズン、安光がフル稼働していましたが、特異なプレースタイル彼の姿を求めるわけにはいきません。左サイドはプレー設計の見直しが必要です。
CB対象選手:4神山京右、5今瀬淳也、26鍋田純志、40竹内豊、41酒井崇一、46川上優樹
小田切監督が多くのタスクを求めるこのポジションでは、それらを卒なくこなす4神山京右がファーストチョイスです。その横では新加入の41酒井崇一がプレーすることになりそうです。彼には昨シーズンJ2でプレーした経験をチームに伝えてもらいたいところ。
GK
GK対象選手:1田川知樹、21大久保択生、31コボンジョ、42平尾駿輝
3人から4人体制になった今シーズンのこのポジションも1田川知樹が主にプレーすることになりそうです。
一部では保有元の横浜Fマリノスとの契約が昨シーズンで切れたと噂されており、カターレ富山でのプレーが危ぶまれましたが、無事横浜Fマリノスと再契約を結び、ローン選手としてカターレ富山に残留となりました。
11年ぶりのJ2を楽しもう
厳しい戦いが予想されますが、カターレのある日常に感謝しながら、11年ぶりのJ2を楽しみましょう!
